ごあいさつ
世界はSDGs(持続的可能社会)を目指して、脱炭素社会に向けて大きく動いています。また、サーキュラーエコノミーへの移行は避けられない社会全体の課題として注目されています。
海洋プラスチックごみ問題や諸外国の廃棄物の輸入規制強化等もあって、国内におけるプラスチックの資源循環を一層促進する重要性が高まり、「プラスチック資源循環促進法法」が2022度から施行され、プラ容器包装や製品プラの一括回収が始まりました。
さらに、2024年5月には「再資源化高度化法」(環境省)が公布され、経済産業省でも「資源循環経済」に向けて、動静脈連携を前提とした取り組みが進んでいます。
資源循環を進める上で、「中間処理」は不可欠の役割であり、昨今のように社会でリサイクル・資源循環と叫ばれる以前から、私たち中間処理業者は資源化に携わってきたプロ集団として経験とノウハウを培ってきました。
その知見を元にさらに社会に貢献したいという強い思いから全国容器循環協議会を立上げました。
昨年度の具体的な取り組みとしては、自然災害が多い日本において再資源化のインフラが止まらないよう、私たちが利害関係を越え、全国横断的に支え合う仕組みとして「BC連携ネットワーク」がスタートしました。
今年度は、大きな課題である「リサイクルを阻害する異物混入問題」、中でも「リチウムイオン電池の混入による火災」について取り組んで参ります。経済産業省や環境省の資源循環政策を見据えながら、当事者である中間処理の立場から検討を進め、要望や提言として発信していきたいと考えております。
2022年10月に社団法人化した私たち協議会は、今後積極的に皆様に情報発信をしながら、一歩ずつ着実に皆様のお役に立つ協議会として歩んでいくつもりです。どうぞご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
2024年5⽉ ⼀般社団法⼈ 全国容器循環協議会 会⻑ 武笠 行男